田中作次氏、2012-13年度RI会長に

国際ロータリー・ニュース:2011年5月25日

国際大会第4回本会議で受諾演説を行った田中作次2012-13年度RI会長。

2011年RIニューオーリンズ国際大会の第4回本会議で、埼玉県、八潮ロータリー・クラブ会員の田中作次氏が2012-13年度国際ロータリー会長に選出されました。 

田中氏は受諾演説の中で、「国際ロータリー会長としてのご指名をお受けでき、誠に栄誉なことと感じています」と述べました。「ロータリーに入会して以来、奉仕で新たなチャレンジがある度に、私はそれを受け入れてきました。私にとって『チャレンジ』は、最も重要な言葉です。チャレンジすることで意欲を燃え立たせ、自分の力を最大限に引き出し、さらに多くを成し遂げることができます」目標まであと一歩のポリオ撲滅を達成するよう、そしてロータリーの強みを生かして「世界でよいこと」をする能力を飛躍的に向上させるよう、ロータリアンに呼びかけました。 

田中氏はまた、力強いクラブをつくることは、ロータリアン全員の責任であると話します。力強いクラブづくりには、質の高い会員が必要とされます。そのためにも、会員にとって有意義な、充実した例会を一つひとつ積み重ねていくこと、また若い会員を育てる行動計画の必要性を訴えました。「論理は必要ありません。行動で示さなければダメなんです」 

3月に東日本を襲った大地震と津波についても言及し、世界各国のロータリアンからの圧倒的な支援に感謝の意を述べました。「世界中の人々、特にロータリアンが、失われた地域社会を再建するために支援の手を差しのべてくれました。自分たちは一人じゃないと知ってこそ、悲劇から立ち直る長い道のりの第一歩を踏み出すことができるのです」

田中氏が代表取締役を32年間務めた家庭紙卸売業の株式会社タナカは、1995年に株式公開した後、日用品雑貨卸売販売業者の株式会社ダイカと合併しました。現在、八潮市商工会の副会長である同氏は、その後、商圏を全国展開するために再度合併した株式会社あらたの相談役を務めています。また、ビジネス経営を専門に学び、全国家庭紙同業会連合会の会長任務を8年間務められました。 

田中氏は、RI理事とロータリー財団管理委員のほか、ロータリー財団地域コーディネーター、地区ガバナー、ポリオ撲滅提唱グループ、恒久基金委員会、未来の夢委員会の委員を歴任されました。また、2009年にはバーミンガム国際大会委員会の委員長という大役も務めました。 

ロータリー平和フェローシップ基金を設立した田中氏は、京子夫人とともに、ポール・ハリス・フェロー、恒久基金ベネファクター、大口寄付者となっています。 

受賞経歴として、同氏は超我の奉仕賞、ロータリー財団の特別功労賞を受賞されました。

本大会で、2012-14年度RI理事に選出されたロータリアンは以下の通りです(敬称略)。
アン・ブリット・アセボル(スウェーデン)、ジョン B.ボーグ(オーストラリア)、ジャン・マルク・シャタニエール(フランス)、松宮 剛(日本、茅ヶ崎湘南ロータリー・クラブ)、アン L.マシューズ(米国)、ギデオン・パイパー(イスラエル)、アンディ・スモールウッド(米国)、ブリン・スタイルズ(カナダ)